パチンコメイン基板・サブ基板の検査は、機種入替サイクルの短縮と多ベンダー部品の混在により、従来AOI装置だけでは対応できない領域が広がっています。Nsightは、はんだ不良・部品実装不良・極性誤挿入・シルク印字検査を、既存AOIとの併用または段階的置換で実現するソリューションを提供しています。
検査対象と検出内容
はんだ不良
ブリッジ、不足、フィレット不良、ツノ、濡れ性不良、ツームストーン
部品実装不良
欠落、ズレ、浮き、角度異常、回転、0201チップレベル微小部品対応
極性・向き誤り
ダイオード、LED、電解コンデンサ、ICの逆挿入
シルク印字
ロット番号、機種コード、日付の印字欠損・ズレ・誤記
LED動作検査
静止画では扱えない点灯シーケンス・色・輝度・タイミングを動画で判定
異物・汚れ
金属片・樹脂片の混入、フラックス残渣の過剰付着
なぜ従来手法だけでは基板検査が追いつかないのか
従来の AOI 装置はルールベース判定が中心で、機種ごとのマスター登録工数が大きな負担になっています。パチンコ業界のように年間数十機種が投入される環境では、マスター作成が生産開始に間に合わないケースが頻発します。また、LED の動作判定・装飾部品の意匠判定は静止画像ベースの AOI では原理的に扱えません。
単純なディープラーニングも、新機種ごとに数百枚〜数千枚の学習データが必要で、小ロット先行生産時点では十分なデータが集まりません。
Nsightの解決アプローチ:AOI併用+VLMハイブリッド
既存 AOI 装置は残したまま、AOI では検出しきれない変動欠陥・LED動作・意匠判定を Nsight が担当する棲み分け構成を推奨しています。
- ルールベース層:寸法・位置・既知パターンの高速判定(既存 AOI と重複しない部分のみ)
- ディープラーニング層:はんだ形状・部品実装の外観判定
- VLM層(裏方):NG画像生成による学習データ拡張、オートアノテーション
- 動画解析層:LED 点灯シーケンス・輝度・タイミングの時系列判定
Nsightの技術顧問はキーエンス画像処理事業部で開発エンジニアとして従事していた経験があり、既存システムとの併用設計に対応できます。
精度が出やすい条件・出にくい条件
精度が出やすい
- はんだ光沢面の多角度撮像が可能
- LED 点灯の電源制御が検査工程側から可能
- 熟練検査員の判定基準が画像で言語化できる
- 代表機種で学習データを数十〜数百枚集められる
出にくい
- 撮像スペースが極端に狭い(多角度設置不可)
- 判定基準が検査員間で合意されていない
- 0201以下の超微小部品で解像度不足
- 基板表面の汚れ・反射が毎回ランダムに変動
導入ステップ
- 現場ヒアリング・検査基準言語化(2〜3週間):熟練検査員立会いでOK/NG画像マニュアル化
- 撮像系 PoC(4〜6週間):照明・カメラ配置・多角度撮像設計
- 学習データ構築(2〜4週間):代表機種のOK/NG収集、VLMによるNG拡張
- 本番並行運用(1〜2ヶ月):既存目視・AOIと並行稼働、判定差異分析
- 切替・現場教育(2週間):ブラウザ学習UI運用研修
- 継続改善:四半期モデル更新サイクル
導入費用・期間の目安
1ラインあたり2,000〜4,500万円、導入期間6〜9ヶ月が標準。ものづくり補助金・IT導入補助金の活用で初期投資の1/2〜2/3を補助対象にできます。補助金申請は 補助金ガイド2026 も参照ください。
Nsightが選ばれる理由
- 元キーエンス画像処理部門エンジニアの現場知見:技術顧問がキーエンス画像処理事業部で開発エンジニアとして従事していた経験
- VLMを活用した少量NGサンプル対応:機種入替直後の希少不良データも補完
- ブラウザ学習UI:現場オペレーターが機種追加対応、エンジニア派遣不要
- AOI併用設計への対応:既存設備を活かした段階的移行
- パチンコ業界の短サイクルに合わせた機種切替ゼロ化:詳しくはこちら
- NVIDIA Inception Program採択:Jetson系エッジAIの最新技術に継続キャッチアップ
相談のステップ
- サンプル画像での簡易検証(無料):部品画像数枚からの事前検証
- 現場ヒアリング:貴社の生産体制・検査課題の詳細把握
- PoC提案:撮像設計・精度目標を含む具体提案
- 本番設計・補助金申請:ものづくり補助金・事業再構築補助金の申請支援
- 実装・本稼働:PLC連携・現場教育を含む一貫支援
よくある質問
既存の AOI 装置と併用できますか?
はい、推奨構成です。既存 AOI はそのまま残し、Nsight は AOI で検出しきれない変動欠陥・LED動作・意匠判定を担当する棲み分けが合理的です。Nsightの技術顧問はキーエンス画像処理事業部出身で、既存システムとの併用設計に対応します。
0201チップレベルの微小部品も検査できますか?
12MP以上のカメラと適切な照明設計により、0201チップの実装不良も高精度で判定可能です。撮像系の作り込みが精度を左右するため、PoC段階で撮像条件を確定します。
機種入替のたびに検査システムの再調整が必要ですか?
VLM+ブラウザ学習UIを採用することで、新機種の追加学習は現場オペレーターが数時間で完了できます。エンジニア派遣なしで機種入替対応が可能です。
LED点灯検査を静止画像ではなく動画で検査できますか?
可能です。マルチフレームの動画撮像で、点灯シーケンス・色・輝度・タイミングを時系列解析します。フレーム間差分による異常検知まで対応します。
両面基板の検査ステーション構成は?
反転機構を組み込んで両面連続撮像する構成、または表裏別ステーション設置の2パターンが可能です。ライン速度・スペース制約から選定します。
PoC はどのくらいの期間・費用で可能ですか?
基板サンプル画像からの簡易検証は無料で対応。本格PoCは撮像系設計を含めて4〜6週間、費用は内容に応じて個別見積もりです。代表機種1種類から開始を推奨します。
最終更新日:2026-04-24